会社の坪庭の竹垣改修/とくさん
会社の玄関横にある坪庭の竹垣改修を約10年ぶりにすることになり、今回も若手から4人が立候補しました。
4人の経験年数はそれぞれ3年、1年半、1年、8ヶ月と短く竹垣自体初めて作る人もいました。
この4人が協力しあい、計画立案から材料の調達まで責任を持って行いました。
経験が少ないので色々な人の意見を聞き、案を練り上げていきました。
そして4月15日から4月24日の延べ日数7日間で製作に入りました。
まずは既存竹垣の撤去からです。
と、同時に新しく建てる親柱を焼きます。火力の強いバーナーで一気に焼きます。
その後、立子の受けとなる板を取り付ける穴の加工です。
とても手間のかかる作業ですが楽しそうにやってます。
この作業の間に鉄砲垣や建仁寺垣の立子を切り出して洗っていきます。
寒い季節だと辛い作業ですが今の季節はとてもやりやすいですね。
親柱を建てたあとは建仁寺垣の押し縁の取り付けをしてます。 丸い柱に突き合わせよく切り取り付けるのがポイントです。 自分も熱中してしまい作業写真を撮り忘れてしまいます。建仁寺垣の立子を取り付けてます。この写真は建仁寺垣の笠竹の加工をしてます。丸太に精度よく付けるため二人とも真剣です。
建仁寺垣の押し縁を銅線で結束しています。銅線は針金に比べ、とても切れやすいため慎重に締め上げます。
こちらの写真は鉄砲垣の立子を胴縁に取り付けてます。鉄砲垣の写真を撮り忘れて一緒に熱中してしまいました。 この鉄砲垣は創作垣になってます。完成した写真で分かると思います。いよいよ大詰めです。建仁寺垣の飾り結びを行っていきます。
みんな手を真っ黒にしながらやってます。
締め具合が緩いとやり直させます。
結び方を覚えたてなので、なかなか上手く出来ませんが、休憩時間も練習してました。
これだけ真面目に取り組んでもらえたら教える側としても本当に教え甲斐があり少しでもコツなどを伝えればと思いました。
これは出入り口に取り付ける為の扉を作り直してます。前回の扉は重かったので少し軽量化しました。 ついに完成です。玄関側の建仁寺垣です。
一部分の竹を半分割り写真立てを中に入れました。
続いて鉄砲垣です。
創作ポイントは表面の立子をウェーブさせてます。

出入り口がある側の建仁寺垣です。
今回、4人とも経験年数が短いことにより自分がアドバイス役として7日間一緒にさせてもらいました。
設計、計画の段階ではほとんど何も聞いておらず着手してから色々と修正もありましたが、よく調べながら設計してたので大きな問題はなく若手ならではの発想もあり、自分も楽しませていただきました。
近年では本物の竹を使った竹垣をする仕事が減ってきているので彼らにとってとてもいい経験になったと思います。