庭園のわざと仕事セミナー / 志水

もう2ヶ月ほど前になるのですが、造園連の企画で京都まで足を伸ばし、お庭の見学と、建築家・造園家2名のお話を聞きに行かせていただきました。あまりに世界が違いすぎて言葉がまとまらず放置していたのですが、本当に良い機会でしたので、遅ればせながら感想を少し書かせてください。

行かせていただいたのは、横内敏人設計事務所です。街中から少し外れた、山の裾にあるような場所で、お庭には山から引いた水が、まるで自然のように流されていました。広大な庭、というわけでは全くないのですがそこはまるで別世界で、部屋からの景色では、まさかこの隣に家が建っているとは思えないほどに自然を感じました。

まずはここで、横内敏人さん(建築家)のお話を聞きました。 横内さんは自然との一体感を大切にされている方で、家と庭を一緒に設計することを掲げ多くの木造住宅を設計しておられます。設計の話もとても興味深かったのですが、1番印象に戻ったのは、水が嫌な人はいない、という話と忙しい方ほど庭の手入れにハマる傾向がある、という体験談でした。横内さん自身も庭掃除に癒やしを感じるそうで、心が庭を求めている、といったらいいのでしょうか、そういう需要があることを改めて知りました。   午後からは、大北望さん(作庭家)のお話を聞かせていただきました。(写真を撮っていないので事務所の写真を挟みます) 横内敏人設計事務所のお庭を設計されたのも大北さんです。スライドで写真を見ながら、今までに設計された庭の意図や施工の思い出を語ってくださいました。どのお話もインパクトが強く選びがたいですが、特に印象に残ったのは、大北さんの、置くものには必然性を持たせるというスタンスと、一作品ごとにグレードアップするという心構えです。 言葉で言うのは簡単ですが、私はこれはとても大変なことだと思いました。その場所に何が必要か、誰のための庭なのか、とことん考えなくてはいけないですし、前より良いものとなると、相当なプレッシャーです。大北さんがこれまでに積み上げてきたものの大きさを感じました。 やっぱりすごい人というのはそれなりにすごいことをしているんだな、考え方も全然違うのだなと、とただただ刺激を浴びた1日でした。他にも本当にたくさんの学びがあり、それを書くととても長くなってしまうのでここら辺にさせてください。建築家の横内さんも、造園家の大北さんも、話の端々にプロ魂を感じる方々でしたし、圧倒的な知識と経験を感じました。【↑水面と床は近ければ近いほど心に迫るものがあるようです。】 このような機会をいただき、本当にありがたかったです。もっと色んなことを見て聞いて自分の糧にして、いつか何かで形にしたいなと思います。