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京都庭園研修 2日目 / 志水
遅くなってしまったのですが、京都庭園研修2日目の感想です。2日目は、南禅寺界隈の散策が主でした。

はじめは無鄰菴です。この日は、生憎朝から雨でしたが、木々につく水滴や、活き活きとした苔、川の音・雨音ふたつの水の音を聞けるなど、晴れでは味わえない表情の庭が見れ、これはこれで幸運でした!雨の日の庭、特に苔のある庭は最高だと感じました。公園やグラウンドに雨が降るのとは別格です。

無鄰菴の第1印象は、優しい庭だな、でした。立石がほとんど使われず、横石ばかりなのです。これは小川治兵衛の特徴だそうで、小堀遠州とよく比較されるようです。

2カ所目は對龍山荘です。瑞龍山に対面するから「對龍山荘」と名が付いたそうです。ここは中からの眺めがとても良かったです。建築費の3分の1以上を費やした(間違ってるかもしれません)という全面ガラス張りの部屋からの景色が見どころです。

ガラスと木のサッシを通すことで、まるで絵画を見ているような気分になります。視線が集まる効果でしょうか。また、心地良い水音が聞こえるのですが、その秘密は部屋のほぼ真下に位置する滝です。この滝は覗き込まないと中からは見えません。窓から見える少し離れた滝を身近に感じるようで、部屋からは見えない仕様に感動しました。

庭園を歩く中で印象に残ったのは流れの中にある蹲です。えっこんなところに?こんなのありなんだ、と驚きました。ここも小川治兵衛が作庭した(大規模な改修)とのことで、優しく心落ち着く自然風の庭という印象はありましたが、小川治兵衛の遊び心みたいなものも感じました。

3か所目は金地院庭園です。本堂に上がる前から存在感を放っていたのが鶴亀の石組みでした。ここは小堀遠州が作庭した庭です。これまで小川治兵衛の作庭した庭を見てきていたので、この壮大な力強い石組みには圧倒されましたし新しい刺激をいただきました。時間が経った今、思い返しても色濃く印象が残っています。徳川家光を迎えるための格式高い庭というのに納得です。

昨年度のことも思い返すと、だいたいどの庭も明確な目的があって、それが忠実に守られている、と感じます。庭はかなり自由度の高い作り物だと思うのですが、独創的でありながら目的に沿ったものを作れるというのが本当に、めちゃくちゃすごいです。今回も日本庭園士の方とお話できる機会があったのですが、やっぱりそれなりの経験や、茶道や陶芸といった芸術・美術、日本の文化を常に取り入れ研鑽に励んでおられるようです。
庭って本当に奥深いです。きっとどの世界でもそうだと思いますし、知ってどうすんねん、という思いもありますが、この世界に縁をいただいた以上とことん知りたい気がします。ですがなかなか自分で調べて行くということができないので、このような機会をいただき本当にありがたいです。企画・運営に関わってくださった方々、講師の方、快く送り出してくださった先輩方に、この場を借りてお礼申し上げます。とてもとても充実した2日間でした。
